船井幸雄 ; 副島隆彦 著
まえがき
- *1930年(昭和5年) ~ 2005年(平成17年)
- 金の解禁(昭和恐慌) ~ 金融ビックバン(外為法の大改正)
- 満州事変(昭和6年)から敗戦(昭和20年)までの15年間(日中15年戦争)
- これからの日本の15年間と重なる。
- おそらく日本は外からの大きな力に操られ、裏の大きな策略に乗せられ過去と同じように世界規模の陰謀により、新たなる戦への道を歩まされているのではないかと昭和の戦前史と重ね合わせる事で冷酷に予測できる。
第1章、戦争に駆り立てる手はずは、もう完全に整っている。
1,日本を中国とぶつける真の敵の正体とは
①信念を捨てて有力政治家一派にすりよる輩
②安倍晋三(キーパーソン)をどう評価するか
③10年後の実質戦争指導者は誰か
- 吉田茂と白洲次郎、阿川尚之という人物の存在。ネオコンの存在。
- 若者の右傾化
④戦争を一種の公共事業と考えている人達がいる。
- 日本を再び戦争に駆り立てようとする者たちがいる。
- 志願兵を育成 ~ 「男たちの大和」「ラストサムライ」
2,戦争体験を風化させるな
①学校で教えられた歴史は、嘘ばかり。
②戦争の本当の恐ろしさを、知らなければならない。
- 4000人もの若者が特攻で亡くなっている現実。空襲とは、まさに周到な大量虐殺である。
第2章、60年前に日本を壊滅させた手口
1、バブル崩壊から戦争へと至る道を再び繰り返すな
①戦争は仕方なかった論のウソ仕組まれた戦争 ~ 安全保障(軍事)
②靖国参拝をやめない理由 ~ 中韓との関係悪化策
③昭和初期にもバブルの崩壊はあった。
④領土拡大がピークに達した(第1次世界大戦時)
⑤小泉改革の役割は、戦争の下地作りにあり。
⑥郵政民営化はアメリカのヤラセ
2、日本を世界恐慌へ招き入れた理由
①大不況の追い討ちと影の仕掛人 ~ ロックフエラーの策謀
浜口(首相)井上(蔵相)による金解禁政策。
②エログロ、ナンセンスの時 大正デモクラシー(日本大繁栄時大戦景気船成金)経済成長
- *80年代のバブル景気によく似ている。坂田山心中事件、5・15事件
第3章、日米開戦を仕組んだのは、米内光政(アメリカのスパイ)
1、内側からカギを開ける者たちは常にいる。
- ①「戦争をしたがる陸軍」と云われたウソ。
- “海軍善玉、陸軍悪玉”のウソ
- 2・26事件(1936年)後の近衛内閣(陸軍皇道派)東条内閣へとなる。
- 米内海軍大臣、井上、山本、(海軍三提督)
2、「南京大虐殺はなかった」「侵略戦争ではない」という欺瞞性
- 国家としての謝罪がない。謝罪すべきであろう。
- 阿川弘之の文学、評論 ~ 海軍善玉説と隠ぺい体質。
- 司馬遼太郎の文学(歴史小説)の虚飾性。
- “米内、井上、山本は中国に対しては、好戦的だが、強大なアメリカに対しては一貫して敗北主義である”。小泉、竹中等と全く同じである。
- 天皇が米内を頼りにしたのは、アメリカと裏でつながったパイプ役だったからである。米内の本当の役割は、日中戦争を泥沼化させる事であり、やがて日米開戦に持ち込むための布石を打つことであった。
- 一方、石原莞爾陸軍中将(関東軍参謀)の場合は戦争不拡大派であった。
- 最終戦争論 ~ 中公文庫(2001年刊)に詳しい。
- *断罪されるべき人物こそ生き残る
①東京裁判が語る真実
- ケンカと同じで「どっちが先に手を出したか」が問われていて、米内はA級戦犯として扱われなかった。広田弘毅首相は戦争開始責任を問われて絞首刑。(近衛は、自殺していたので身代わり)
- A級戦犯として起訴された28人のうち絞首刑は6人(うち軍人すべて陸軍)海軍軍人1人もいない。広島長崎への原爆投下を「天佑」と片づけた米内に、阿南(陸軍大臣)は「米内を斬れ」と叫んだという。
②エリート官僚は庶民を平気で使い捨てる。“国益よりも省益”優先させる。
③増えすぎた人間を減らす目的もある。
④戦争は資金力と軍事力で決まる。(公共事業のつもりで戦争を興す)
- 当時、欧州のロスチャイルド財閥(大英帝国)から世界覇権国(支配力)を奪い取るために仕組まれたアメリカのロックフエラー家の手先として働かされた日本。それ以来アメリカの属国としての優等生に至っている。
第4章、世界史を操る者たちの正体を暴く
1、繰り返される、アメリカの恐るべき謀略
4つのリメンバー(戦意を高める事が目的)
- ①リメンバー・アラモ。
- 1835年メキシコ侵略 ~ アラモ砦の義勇軍(デービー・クロケット)
- ②リメンバー・メイン号。
- 1898年スペイン領ハバナ湾における謀略~カリブ海から追いやる。
- スペインと開戦、その後フイリピンをも支配下に入れた。
- ③リメンバー・パールハーバー。
- 1941年真珠湾攻撃、~太平洋戦争開戦へと誘導(ヤラセ)の謀略。
- ④リメンバー・9・11.
- ニューヨーク貿易ビル爆破と同時多発テロの謀略。
- 戦争を正義の復讐劇に仕立て上げるのは、アメリカの常套手段である。
2、広島、長崎は大量殺戮兵器の人体実験だった
3、ヨーロッパの恩人の正体
- *ロックフエラー家の自作自演(生粋極右派;戦略的右派の論争)
- マーシャルはグローバリストであり、マッカーシーはアカ狩りの差別主義者で議会では対決していたが(両者とも反共では一致)。
- アメリカの「マーシャルプラン」は戦後の東西対決の急先鋒。
- 善玉の仮面を被ったマーシャルとルーズベルトがニューヨークの金融財界の操り人形だとその正体を暴いたマッカーシーではあったが、日本の中国への侵略に反対し国民党を支持していた。日本の敗戦後どういうわけか蒋介石を支援せずに台湾に追い落とし、毛沢東を軍事援助した。
- 尚、1945年(昭和20年)ソ連軍がベルリンを陥落し、ドイツを無条件
- 降伏させた。これは英米連合軍をプラハで足止めして、ソ連軍にベルリン
- を襲うように仕組む。この時の参謀総長はマーシャルであった。
- ルーズベルトとマーシャルは中国大陸は中国共産党に取らせ、ヨーロッパ
- でもソビエト共産主義を伸ばさせた。スターリンを操っていたのはロック
- フエラーです。ドイツを分割して東ヨーロッパをスターリンに任せ、東西
- 対決、冷戦構造という見事な世界秩序も計画的であり実行したのもマーシャルとルーズベルトで、やらせたのはロックフエラー家です。
4、その後ソ連も建国後70余年で崩壊。中国から共産主義を取り上げるのも
- アメリカの支配者たちの意図でしょうか。
5、ダレスこそ戦後日本の命運を掌握していた人物
- マッカーサー以上の権限を持ち、極東管理戦略の一環としてヤルタ会談でソ連との北方領土問題を提起し、ルーズベルト(米)チャーチル(英)スターリン(ソ)の三巨頭で戦後処理を画策したのがダレス特使です。
- 吉田茂も日米安保の署名をさせられている。
6、明治維新の頃から既に操られていた日本
・幕末はイギリスの支配下にあり。
- 中国のアヘン戦争と日本の明治維新はイギリスの死の商人(武器商人)
- マセソン商会とジョン・グラバー商会(両方ともロスチャイルド系のユダヤ商人)でフリーメイソン会員であった。
- イギリス公使館焼き討ち事件は、イギリスの手先だった高杉らによるヤラセであって幕府への揺さぶりと世情騒乱を狙った策謀であったようだ。
・明治の新政府はロスチャイルド家が作った。
- 吉田松陰は本物の愛国家ではあったが、松下村塾の大半はイギリスの強制開国戦略に乗せられた生き方上手な“勝ち組”の連中であり、決して維新の志士などではなかった。
- 高杉に至っては下関港をクーデーターで乗っ取った人物で、非合法ビジネス(自主貿易、両替商]で得た巨利を元に大量の武器を買い込み、下層民を集めて奇兵隊を作り、後の討幕用の準備をしていたとされる。
- 奇兵隊や新撰組などこうゆう跳ね上がりの鉄砲玉が利用されるものです。
- 武士になりたくて仕方のない哀れな若者たちが後々になって綺麗ごとの英雄ドラマにして、美男子の集団として描かれますが、誰も正直に歴史を語ろうとはしません。
・歴史の真実は金の流れと資金の流れを見るべきであって、
- 英雄物語なんかは後世に作られたウソが多く、あのようなカッコの良いものなぞ有ろうことか。太平洋戦争の真相を隠ぺいして世に憚らない阿川弘之氏や幕末の英雄仕立ての坂本竜馬、高杉晋作等“坂の上の雲”に見るような近代日本の幕開けを告げる司馬遼太郎の作品の罪は重い。
- 若い下級武士が日本の近代化を駆けぬけて真摯な情熱によって成し遂げたとするなどと云った綺麗ごとは果たして何処まで信じられるか。
- 高杉は密貿易のドン、坂本はグラバーの操り人形で単なるメッセンジャーボーイであり、亀山社中とは只の株式会社の事であり、海援隊は外国商人との取引エージェントの代理人で、土佐藩を援護するための商船部隊であってわずか数年間の出来事です。当時の土佐藩の責任者は後藤象二郎で薩長に負けまいとして「長崎土佐商会」を作り軍艦や武器を買いまくります。この時に後の三菱財閥の創始者(岩崎弥太郎)が参加する。
- この時期の売国奴(高杉、坂本、五代等)が「内側から鍵を開けた人たち」です。これに三井の大番頭(ロスチャイルド家)井上薫、後の立憲政友会の流れ。これを嫌って下野した西郷隆盛。西郷こそ幕末の真実をすべて知り尽くしていた。だから明治の元勲として祀り上げられた者たちにとっては生きていてほしくない煙たい存在でした。
- *打算で動いて偉くなった人と、真剣に日本のために死んでいった人たちとを区別できないように、歴史は偽造されている。
- 司馬史観を否定するのは非常に勇気のいる事ですが「歴史の真実はこのように見た方が良いようです」と白洲正子さんが言っています。
- 此処までがイギリスの支配でした。1865年のアメリカの南北戦争が終わり(ペリー来航以降)日本や極東への干渉が再開されます。
・日本の政権史
- 三井(井上)渋沢栄一 ロスチャイルド系 (政友会)
- 三菱(岩崎) ロックフエラー家 (民政党)
・日本の今を演出した小林一三
- 阪急、宝塚
- 都市文化とエンターテインメント分野の草分け
- 東急、西武
- 金融、経済と政治(軍事、外交含む)の両方を見る。
・権力闘争的生き方から脱皮する時
- 人道的競争の時代 ~ 軍事力、経済力の競争の時代からの脱皮。
以上 2016/10/30
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