*中国の本音はどこにあるか 加藤喜一 (北京大学研究員)
東大には 70万人受験の中から3000人合格者
北京大には 1000万人受験の中から3000人合格者
中国では今「移民ブーム」 ~ 将来的には空洞化しゆく気配。人も資本も海外へ。
「チャイナリスク」と称して中国の若者は危機感を強く持っている。
国の豊かさが、努力した人達に還元されない「頑張っても報われない」社会構造になっていて、若者は希望どころか絶望的とさえ時には感ずる。
貧しい農民層が6億人そのうちの3分の1(2億人)が農民工(出稼者)として待遇。
3億人の共産党関係者(既得権益者)は特権階級で改革を望まず、国民の約25%の中間層(年収で80万円~600万円)が不安定要素として存在し改革を望んでいる。
平和すぎて「ぬるま湯」のような日本よりも「もがきの力強さ」を持つ中国のエネルギッシュな魅力の一つとして、3万社近くの日本企業に1000万人以上の現地雇用を生み出している。又反日教育の反省が起きていて、米中関係における重要なモデルケースを日本に求めようとしている。
「日本とは仲良くしていきたい」と云うのが中国の本音である。
*中国化する日本のこれから
小泉改革をグローバル化と思い支持したが、そうではないとして次に民主党に擦り寄った。
ところが此処にも満足の国作りは期待できずに再び「自公政権」に期待を寄せてきた。
何でも自由化を声高に叫ぶのもいいが、自由化には競争が伴い、そこには少数派の勝ち組と大多数の負け組みの存在に分かれるという原理を忘れないで欲しい。
国家モデルとしては、古くから「宋朝型」と「江戸時代型」とに分かれた考えがある。
華僑のようなネットワークを世界に展開する儒教的発想を根底に持つ中国の得意技に対して、日本は鎖国的な「江戸型国家」を過去に経験してきている。尚、負ける戦争さえも神風が吹くとした儒教的発想で「正しい戦争ならやるべきだ」と思い込まされ忌まわしい悲惨な体験をしてきている。
そこで、日本は鎖国的ではなく日本の平和主義理念として、中国とアメリカを繋ぐ役割を果たすために、平和憲法の第9条を国際条約として専守防衛協定化してアメリカにも中国にも調印させるよう働きかけていってはどうだろうか。
以上 2012/12/23
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