観心本尊抄

御書関連書籍等

<佐渡流罪中のご述作>

・信心帰命の原点は“観心本尊”~ 帰命する対象を本尊という

人法一箇の御当体(無作三身如来)~ 大聖人ご自身の生命をそのまま一幅の曼荼羅として御本尊に顕された。日蓮が魂をすみにそめながしてかきて手候ぞ信じさせ給え~

・胸中に赫赫たる久遠の本地

法師品の況滅度後・宝塔品の六難九易・勧持品の二十行の偈(三類の強敵等の文)法華経の身読(二十余年に渡る大難)~ 五百塵点劫の当初の久遠の本仏

竜の口、佐渡流罪は発迹顕本の時なり

・「己心を観じて妙法を見る」~ 南無妙法蓮華経、日蓮(人法一箇)

「観心」とは、我が己心を観じて十法界を観る

我が身が妙法の当体であることを自身が覚知するか否か~衆生本有の妙理

・「の」の字を形見と思え

「教相」の本尊(文上脱益・迹門理の一念三千)に対して

「観心」の本尊(文底下種・本門事の一念三千)~ 以信代慧・以心得入

・「無二の志」でこの書を開拓~受持即観心

・仏の智慧を生む根源の種子を内包(爾善権権では歴劫修行を必要と説いたが)

「無量義とは一法より生ず」

無量義経(法華経の開教)・普賢経(結経)には、この一法(法華経)からあらゆる仏の福徳と智慧が生じていると説く。この法華経が明かしている「一法」の正体、種子そのものとは題目、妙法蓮華経すなわち南無妙法蓮華経なのです。凡夫がそのまま仏となるこれが「受持即観心」の義

六波羅蜜破自然に在前 ~人間革命の実証(人間としての六種の修行)

  • 布施 ②持戒(防非止悪) ③忍辱(苦難を耐え忍ぶ) ④精進(進歩向上) ⑤禅定(生きる上での根本的依処 ⑥智慧(真実を見極める)

*今の時代必要なのは、ケチな狡い卑怯な乞食根性を魂から払い落とすような剛毅な精神の人々である。(広宣流布に生き抜く人生観ともいえようか)

・十界の生命作用が、本有の尊形と輝く

唱題によって妙法と合致した生命は、同時に宇宙の生命を呼吸しつつあらゆる障害を跳躍台にして、逆風を追い風に変えつつダイナミックな回転の和を幾重にも広げていく。

・受持即観心の義を明示

文底秘沈の南無妙法蓮華経を説く、末法の御本仏、文底の釈尊

久遠元初の南無妙法蓮華経如来・自受用身如来

御本尊建立によって、末代の荒凡夫の私どもが久遠元初の御本仏の生命を感応し、合一できる道が開かれた。

“受くるはやすく持つはかたし~”“深く信心を発して日夜朝暮に又おこたらず磨くべし~”

・「四大声聞」の歓喜は我が歓喜 ~ 無上宝聚・不求自得

“三車火宅の譬え”~ 声聞、縁覚、菩薩の三乗の法

成仏の境界(一仏乗の法)から一仏乗の妙法(無上宝聚)~ 不求自得

声聞の歓喜の生命は、御本尊を受持した私どもの己心の中に有り。

大切なのは、二乗根性を脱皮して信力、行力を奮い起こす精進行にあり

・聞くことを喜ばざる「怨嫉」~ 心の壁を作ってしまう恐ろしさ。

・仏法広宣流布こそ地涌の本懐:当面する現実と、ともかく戦うことだ。

“上行、無辺行、浄行、安立行等は己心の菩薩なり”この生命を顕していく対境が「観心本尊」~無意識の大海は宇宙生命へ広がる。宇宙に遍満する仏界の生命が我が身に

・余は二十七年にして出世の本懐を遂げた。熱原の農民信徒の死身弘法の実証を機縁に初めて御図顕の本尊

・現代科学が明かす例証:肝臓の解毒作用(一大工場)・肺の壁は大きな部屋四つ分ほどで、血液を正常にする。血管の長さは、地球を二周して余りある(96,000キロ)

富木常忍について

因幡の国(鳥取県)出生のちに下総の国(千葉県)に移る

松葉ケ谷の法難の際、大聖人は常忍の館に身を寄せた。

竜の口法難から相模の国(神奈川県)依智の本間六郎佐衛門重連邸にて佐渡流罪の沙汰を受け10/21越後寺泊より佐渡へ渡る。流罪中大聖人の外護の人として日興上人を助けた。赦免後駿河の国(静岡県)での熱原の法難(御本尊御図顕の機縁)を経て大聖人御入滅に僧侶となり、(中山門流を形成)大聖人の教示に反する行動(自ら御本尊書写)

・御書の厳護を誇りとしつつ、身延派に属し謗法と化す。

常忍の大聖人の仏法に対する信解の誤りが起因となって本尊に迷い、祈祷と荒行の根本道場となっている。

以上