政党とは 馬留見_所感

政権交代のある二大政党制を前提に進められてきた小選挙区制の実施も無党派が多数になった今の日本では社会の多元化に逆行し無理を生じ、結果として行き過ぎた多党化という反動が液状化してきている。

「瞬間政党」「渡政治家」を多く生み政治不信を助長し、既得権益やそのエスタブリッシュメント(特権階層)に対する批判が渦巻いている。

ポピュリスト政党(日本維新の会)には限界があり批判を原動力にするから息切れも早い。自分が権力体になると批判される側に転じてお役御免という事にならざるを得ない。ギリシャ神話のイカロスのように太陽に近ずきすぎると堕落してしまうことになる。

政党とは何か?

「社会と国家を架橋するもの」     E.・バーカー(英)

かっての階級的基盤や地域ブロック的な基盤などは意味を失ってしまい、「劇場型」へと変化してきている。「権力交代ゲーム」ともいえる競争が全面化。

「空洞化する政党政治」の再生には何が必要か?

無党派層を政治化することを避けてきた保守政党は、若者の「政党離れ」を

「政治離れ」として扱い今日に至る。

人々の「生活世界」と身近なところに存在する「情けの政治」を取り戻す事である。人の面倒を見るのが政治の原点とするならば、「当たり前」のこと、「基本的な価値」を重視することではないだろうか。具体的には「年金」や「雇用」といった生活保障システムを守る事が大事になってきます。

公明党が標榜する「中道政治」の台頭が求められるのも一つには「幸福になるための知恵」を生かすため「ピポット政党」として、真ん中に引き寄せる求心力を今こそ必要であると自覚するからである。

以上 2013/06/26