御義口伝(下)

御書関連書籍等

「分別功徳品第十七」

*第一、其有衆生 聞仏寿命 長遠如是 乃至能生 一念信解 所得功徳 無有限量の事

 寿量品を信受し、あるいは弘通する者の功徳が説かれている。

 ・一念信解の信の一字は一切智慧を受得する所の因種なり

 今、社会が混迷し、動乱の渦中にあるのは、人々の奥底の清浄な、力強き智慧の結集があれば、 こんな事態にいつまでも低迷し続けるわけがない。核戦争の危機などあろうはずがない。

 新しき世紀は輝ける妙法の叡智によって開く以外にない。創価学会が築く第三文明の門戸を開

 いたのは信心であり、それより沸き起こる新時代建設への情熱である。

 新池御書(P、1443)

 「有解無信とて法門をば解りて信心なき者は更に成仏すべからず、有信無解とて解はなくとも

 信心ある者は成仏すべし、智慧第一の舎利弗だにも智慧にては仏にならず」

「随喜功徳品第十八」

 自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり(仏法以外にはない概念)

 ヨーロッパ思潮を分析すると、愛を説くキリスト教と知を尊ぶギリシャ哲学とに求めることができる。

 愛とは神の愛であり、知とは人間の知性である。このゆえに、愛は憎を超克できず、知は科学

 の進歩をもたらしながら、半面人間性を忘れて暴走し重大な欠陥を生み出すに至ったのである。 まことに低い次元の概念であり、最早妙法を受持した深遠なる智慧と広大なる慈悲とを持った

 人々が立ちあがりこれからの文明、時代を担い指導しきって行くことである。

「法師功徳品第十九」

 *六根清浄の事(生命の浄化)

 眼根、耳根、鼻根、舌根、身根、意根(心法)

 宇宙の多種多様な現象も、人生の千変万化も六根なくして感ずる事はできない。信心により生

 命が浄化され清浄な強くたくましき福徳に満ちた生命。肉眼のみの事ではなく、正しい人生観

 社会観を持ち幸福への人生を進む事である。

 *又如浄明鏡の事

 鏡のたとえ  ①心の正邪を照らす鏡②罪業を映す鏡③天地の禍福を映す鏡

 汝自身を知れ”~ソクラテス。  「仏法の鏡は過去の業因を現ず」

 自己の主体性を忘れた思想と行動の行き着く先は、空虚と絶望と無気力な諦め以外にない。

 肝心の人間が自己を見失って茫然としている間に、生産手段の機械化や社会機構等の家来

 どもが増大し、ついには人間を支配する情勢に至った。

 *御書を拝するならば、生命哲学の根本問題が明確になる。

 三千大千世間を知見するとは三世間の事なり。

 三世間①五陰世間(医学、生理学、心理学)②衆生世間(政治、経済、社会現象、法律)

 ③国土世間(天文、地理、自然界、気象)

 *是人持此経安住希有地の事

 末法の法華経の行者は御本尊を根本とし、そこに住し、行じ、弘通する。信心即生活

「常不軽品第二十」

 三因仏性①正因仏性(仏界の生命を備える)②了因仏性(悟る)③縁因仏性(理解)

 折伏を受け信心するまでの経緯

コメント