馬留見_自分の壁 所感

養老孟司

1、自分は本気ではない

好きでないことで、上手になろうとしたら大変努力が要ります。

しかも最終的には、たぶんうまくいかないだろう。

解答は目の前にあって、自分が「それをよく知っている」のに解答だとは思っていない。

2、本当の自分は最後に残る

   徹底的に争った跡に残る。むしろそういう過程を経ないと見えてこない。

   徹底的に真似る事から個性は生まれる。

   師匠のクローンはつくることはできませんが、どこかで違ってくる。

   その違いこそが師匠の個性であり、又弟子の個性でもある。

   弟子入りの段階から個性を伸ばせなどといっても意味がない。

3、オリジナリティと学問

   伝統芸能の道に進む人で最初から我流を通そうという人は先ずいないだろう。学問の分野では、ひたすらオリジナリティを求められる。

   ところが現実世間では、世間並みを身に着けることが要求され、世間と折り合う事を知らされる。

4、日本では、宗教からの自由がある ~ 欧米人(C・W・ニコル)

   日本人には「思想の自由」がある。

5、脳は顔色を読む

   他人の感情を細やかに推し量ることや、体調を見ることも出来る。

   人は色の三原色(アカ、青、緑)で成り立っている。

   *感情的な批判をするときは、そのどこかに嘘があるようだ。

6、共生の強み

   シロアリとアメーバーの運命共同体

   私は環境の一部であるという捉え方~仏法の「縁起観」

   多様性の世界

7、政治は現実を動かさない

   ビックピクチャーが欠けている。

   世の中を動かす提案 ~ やはり現代版参勤交代の勧め

   内需拡大にも繋がります。官僚の頭を変えることです。

以上 2014/09/19

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